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井上雄彦 最後のマンガ展

2008年東京・上野の森美術館で開催された「井上雄彦 最後のマンガ展」は、彼の作品「バガボンド」をモチーフにした140点もの肉筆画を公開したものでした。 大好評だったこの展覧会は、その後、熊本県の熊本市現代美術館、大阪府のサントリーミュージアム天保山、宮城県のせんだいメディアテークでも開催されました。1人の漫画家の作品が、この規模で取り上げられことは稀なことです。 「スラムダンク」で国民的人気を博す そんな井上雄彦の出世作は、バスケットボールを題材にした「スラムダンク」でした。週刊少年ジャンプで連載されたこの作品は、国民的な人気を博することになり、後にアニメやゲームにもなりました。そして宮本武蔵を題材にした「バガボンド」によって、彼の評価は漫画という枠を超えることになりました。

ラファエロ展

イタリア・ルネサンス期を代表する画家、ラファエロ・サンティ。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並んで「ルネサンス三大巨匠」と呼ばれることもある日本でも人気の画家です。 彼の大規模な展覧会は、作品の多くが存在するヨーロッパ以外の場所でおこなわれることはありませんでした。ですが、2012年フィレンツェ文化財・美術館特別監督局の全面協力によって、ついに日本で開催されることが決定されました。 代表作「大公の聖母」が日本初公開 この展覧会では、ラファエロの油彩、素描が合わせて25点ほど公開されましたが、その中でも目玉とされたのが「大公の聖母」です。日本初公開となったこの作品は、フィレンツェのパラティーナ美術館に所蔵されているものであり、完璧な絵の典型とされてきたほどの名作です。

モナリザ展

パリのルーヴル美術館は世界最大級の美術館の1つで、所蔵作品には多くの有名な絵画が含まれています。そんな中でも、別格として扱われている作品が、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナリザ」です。 空前絶後となったモナリザ展 この作品が日本に来る、となった1974年、日本は大騒ぎとなりました。僅か1枚の絵を見るために、東京上野の東京国立博物館には信じられないほどの人が押し寄せたのです。展覧会が始まった4月20日から最終日の6月10日までのたった2ヶ月弱の期間中に、入場者数は過去最高の151万人を記録しました。まさしく、空前絶後の展覧会となりました。

バスキア展

2019年に東京の森アーツセンターギャラリーでおこなわれた「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」は、日本で初めておこなわれたバスキアの大規模展とあって、大きな注目を集めました。世界各地から集められたバスキアの作品は80点にも及び、そのなかにはZOZO前社長前澤友作氏が所有する「Untitled」も含まれていました。前澤氏はこの作品をなんと約123億円で落札したと言われています。 天才と言われたバスキア バスキアは、ニューヨークで生まれたモダンアートの巨匠です。27歳の若さで亡くなったため、実質10年程度の活動期間ながら、3000点以上のドローイングと、1000点以上の絵画を世に残しています。白人の文化であったアートという世界に、黒人として切り込んでいった最初のアーティストであり、今でも天才として語り継がれる存在なのです。