第1回聖徳太子奉賛美術展

上野公園に東京府美術館が登場したのは、1926(大正15)年のことでした。当時、日本には美術館というものが存在していない時代のことです。東京都美術館の前身でもある東京府美術館は、後に数々の美術展覧会を開催したわけですが、その最初の展覧会が第1回聖徳太子奉賛美術展です。

東京府美術館最初の美術展

第1回聖徳太子奉賛美術展は、東京府美術館の開館を記念し企画された美術展です。当時、日本中で巻き起こっていた聖徳太子ルネサンスにあやかって、最初の展覧会として聖徳太子奉賛展が企画されたと伝えられています。その日を境に、日本各地では美術館が次々と開館しました。そこでは多くの美術展が催されることになるわけですが、その先駆けとなった記念すべき展覧会なのです。