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フェルメール展

2019年に開催されたフェルメール展は、その規模で日本美術史上に残るフェルメール展となりました。寡作として知られるフェルメールの作品は、現存作品が35点(諸説あり)しか残されていないと言われています。そんなフェルメールの作品の、なんと9点が一同に会することになったのです。加えて、そのうちの3点が日本初公開であり、まさしく質、量共に史上最大のフェルメール展となりました。 日本で人気の高いフェルメール 日本では常に人気となるフェルメール展ですが、今回はその規模からも、来場者はやはり桁違いの数字となりました。東京の展覧会は68万人もの来場者を記録。大阪の展覧会も50万人を上回ったとのことです。今後この規模のフェルメール展が、日本でおこなわれることはおそらくないだろうと言われています。

読売アンデパンダン展

1949年から1963年まで、読売新聞社主催によっておこなわれた無審査出品制の美術展覧会が、読売アンデパンダン展です。アンデパンダンはフランス語で「独立した」という意味を持つ言葉で、美術においてはアカデミーの対局として使われる言葉です。読売アンデパンダン展は、アカデミックな芸術の枠に収まりきらない野心的な若手作家が活躍する美術展覧会だったのです。 行き過ぎた過激な作品 しかし、それが読売アンデパンダン展を、終焉へと導くことになります。ネオ・ダダとその周辺の作家たちが、観覧者に不快感をもたらす作品を出品するようになり、それに対し美術館側が作品の展示を拒否。結局この美術展は廃止となってしまいました。

ロンドンN.G.展

2020年3月から東京の国立西洋美術館、7月から大阪の国立国際美術館で、このロンドン・ナショナル・ギャラリー展は開催されます。ナショナル・ギャラリーがイギリス国外でその所蔵作品展を開催するのは、今回が初めてのことです。つまりこれが世界で初めてとなるロンドン・ナショナル・ギャラリー展です。 ナショナル・ギャラリーとは ナショナル・ギャラリーは、イギリスの首都ロンドンにある観光名所、トラファルガー広場に面する美術館です。ゴッホやターナーなどの世界的に有名な画家の作品を所有し、そのうち約60点もの作品が海を越えて日本にやって来るのです。

第1回聖徳太子奉賛美術展

上野公園に東京府美術館が登場したのは、1926(大正15)年のことでした。当時、日本には美術館というものが存在していない時代のことです。東京都美術館の前身でもある東京府美術館は、後に数々の美術展覧会を開催したわけですが、その最初の展覧会が第1回聖徳太子奉賛美術展です。 東京府美術館最初の美術展 第1回聖徳太子奉賛美術展は、東京府美術館の開館を記念し企画された美術展です。当時、日本中で巻き起こっていた聖徳太子ルネサンスにあやかって、最初の展覧会として聖徳太子奉賛展が企画されたと伝えられています。その日を境に、日本各地では美術館が次々と開館しました。そこでは多くの美術展が催されることになるわけですが、その先駆けとなった記念すべき展覧会なのです。